世界中に散乱するレジ袋は年間1兆枚
ブログ管理人
レジ袋は世界で年間5000億〜1兆枚消費されていると言われている。アメリカでは1000億枚で一人当たり年間360枚でほぼ毎日1枚の割である。欧州でもほぼ同量の1050億枚で一人当たり年間200枚となる。日本では300億枚が消費され、一人当たり年間250枚である。
1兆枚のレジ袋を作るのに1,630万トンの石油が使われる。これは50万トン積載のスーパータンカー33隻分であり、大きな環境負荷となっている。
レジ袋の一番の問題は、使われる寿命は12分と短いが、プラスチックゴミとして世界中に散乱することである。自然に分解するには数百年掛ることから、今すぐに全てのレジ袋の使用をやめても地球上からレジ袋ゴミが消滅するのは2500年以降とされる。
1960年代からレジ袋は海洋のあらゆる場所で浮遊している事が確認されるようになり、北極海から南極海まで地球上の隅々までレジ袋は浮遊しており、殆どの海洋生物や鳥類の消化器官からレジ袋が見られ、多くの海洋生物はレジ袋を食べた為に死んでいる。
レジ袋のリサイクルも行われているが、その割合は1/200に過ぎない。風に吹かれてアフリカに飛んでくるレジ袋を利用して帽子やバッグを編んで村の産業にしているところがある。その村では飛んでくるレジ袋を集める仕事が有り、月に3万枚ものレジ袋を集める人もいると言う。アフリカに飛んでくるレジ袋は、恐らく欧州からのものでありその飛行距離はかなり長いと思われるがそれに関する報告はまだ目にした事が無い。
レジ袋問題への取り組みは各国さまざまである。アメリカのスーパーでは、チェックアウトした後はいくらでも自由に取れるレジ袋が用意されて居り、自然とその使用量が多くなる。その使用制限に関しては地方政府に委ねられている。欧州では2013年にレジ袋規制法が制定され、厚さ0.05mm以下のプラスティック袋の使用を禁止する方向が示されたが、その施行にあたっては各国に委ねられている。日本の使用量も対応もアメリカと欧州の間にある。東京都杉並区や名古屋市の様にレジ袋の有料化による使用量の抑制に乗り出した自治体では、その効果はてきめんで、レジ袋の使用量が40%減ったとの報告も有る。
マイバッグでの買い物を心がけたいものである。 |