重要な小型自動車の燃費のアップ
世界の地球温暖化ガス排出量の22%は交通であり、その65%が小型車から排出されている。この小型車にはSUV、ピックアップトラック、ミニバン、フルサイズバンが含まれる。米国ではこれらの小型車の占める燃料消費の割合は63%であり、英国では70%である。非OECD国の小型車は2005年には35%であったものが2030年には55%になる。中国とインドでの小型車の伸びは特に顕著で2005年には中国とインドの合計が2200万台であったものが2030年には中国で2億台、インドで1.1億台になると予想されている。(OECD調べ)
その為小型車のエネルギー効率(燃費)を上げる事は各自動車メーカーにとって大変重要な社会的課題でその為のR&D投資を惜しまず行ってもらいたい。
以前にも書いたが、自動車の消費するエネルギーの7/8は車輪を回す回転力になる以前に熱として失われてしまっており、タイヤを回す力になるのは残りの1/8のみである。それが更にタイヤと道路の摩擦熱とブレーキの熱となり最後に車を駆動しているのはわずか6%となってしまう。そのうち殆どは車体を動かすエネルギーであり本来の目的である人と荷物を動かしているエネルギーは1%となってしまう。
自動車の場合、如何に軽量化が大きなファクターであるかと言う事がわかる。
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