自民圧勝で環境問題対策はますます遠のき、ガラパゴス化が進む
ブログ管理者
自民党の圧勝であった。65議席は過去最高であったらしい。報道によると、選挙戦後半になって自民党優勢の報道が相次ぐと、企業や業界団体から選挙対策本部が応対に困るほど、支援の申し込みが殺到したと言う。かつて無かった事だそうである。勝ち馬に乗ろうとする商人根性の表れだろうか。それとも、産業界は、なりふり構わないほど切羽詰まった状態と言うなのか。
京都議定書第二約束期間(2013年〜2020年)から脱退した日本には、現在CO2排出量の削減基準はない。また、2009年に国連総会で鳩山首相が演説して世界から大喝采を受けた、2020年までに25%のCO2排出削減をすると言う国際公約は、安倍政権によって反故にされた。現在の日本が国際社会に対して環境対策でコミットしている数値目標は何も無い。安倍首相得意のゼロベースに戻したままである。
安倍政権は、どの様に原子力規制員会を納得させるのか、あるいは回避するのかは分からないが、何としてでも原発の再稼働をするであろう。そして、トルコなどへの原発売り込みを実現させる腹であろう。トルコには、原発から出る核廃棄物の引き取りまで約束しているらしい。半導体で大失敗をした三菱、日立、東芝を助ける為には原発と石炭火力の輸出しか無いとの経産省のもくろみを実現する事に、安倍氏は凝り固まってしまっている。
それだけ、日本の電子産業は危ういと言うことだろう。90年代に、当時の通産省が主導した記憶デバイス一辺倒の半導体政策に、日本の半導体メーカーは全社、右に倣えで従った。その結果が現在の半導体弱体化を招いた。同時にエネルギー政策は原発一辺倒とした。その結果が、福島第一発電所の世界最悪の各施設事故を招いた。経産省の政策はことごとく失敗してきた。しかし、経産省の政策の失敗で責任を問われた高級官僚はいない。彼らは、どっちに転んでもぬくぬくと自分達が作った、システムに乗って安泰の未来が有るのだ。
90年代から、世界各国が再生可能エネルギーへのエネルギー転換を模索している頃、日本では、一応NEDO主導で、太陽光発電所や風力発電所のプロジェクトが立ち上がっていたが、それらは、再生可能エネルギーは成功しないと言う事を証明するのが目的の、�犲他攣邯魁蹐覆里如△呂犬瓩�ら失敗する様な立地を選んでいた。それから20年経った今でも日本には再生可能エネルギーは1%しかない。彼らの計画通り、ことごとくその目的を達成したのである。その間、欧米では20%に近づいていると言うのにである。
今回の安倍政権の圧勝で、世界がグリーン経済への移行を始めているのには、目もくれること無く、成長経済とエネルギー依存を続ける、前時代の政治が3年間続くと思うと、暗然となるが、そんなことは言ってはおられない、経済は人の営みであるので、良くも悪くもなるが、壊された地球環境は戻らない。ブログ管理人はますます忙しくなる。
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