Verge(ヴァージュ)はグリーン
WSJ(ウォールストリートジャーナル紙)には、再生可能エネルギービジネスに失敗した例や、地球温暖化が温室効果ガス(GHG)に依るものとは言えないのでは無いかと言う記事が結構出ているが、10月12日にジョンソン・コントロールズ社の全面広告が掲載されたが、10月14日にも同社が今度は2面見開きの広告特集記事を掲載しているので、また紹介したい。
地空温暖化対策として新聞の大見出しになるようなものの中には、巨大な太陽光発電所を宇宙空間に打ち上げて宇宙から地球に向けてエネルギー転送を行う計画とか、巨大な蓄電池で数か月分ものエネルギーを貯める為の研究とか、中にはワニの脂肪からバイオ燃料を作るなどと言うものもあり、同床異夢の感を禁じ得ない。
いま持続可能社会を作ろうとしている人々の間ではVerge(ヴァージュ)が最もクールな言葉の様である。これはConvergenceの省略形でその意味は集合する、意見などが一致する、収れんするなどである。
GreenBizグループの会長であるJoel Makower氏は「今は人類が始めて持続可能社会を作るために事なった分野を重合させ、いかにシナジーを出す事ができるか技術のバージュが求められている」と言っているそうであるが、この様に使われる言葉らしい。
今、一気にギガトンのGHGの排出を止めて健康で安全で快適な暮らしを世界中の人たちに持続的に提供しなければならない。その為には今まで事なった分野で研究開発やビジネスを行っていた人が持続可能社会の実現と言う共通の目的の為に考えを重合させる必要がある。その為にエネルギー、情報、建築、運輸の4つの分野に焦点を当てる必要がある。
スマートグリッドに繫いでる電力源や消費者は常に電気を送ったり使ったりするので、グリッドはそれを細かに制御する必要がある。例えば電気自動車(EV)がグリッドに接続された瞬間にEVとグリッドは話し合いを始める。EVはすぐに電気を必要としているのか、今は少し逆に電気をグリッドに送ってもらっても良いかを判断して、グリッド全体の安定を考える。EVは昼間の高い電力料金の時にはグリッドに売り、安い夜間に電力を買う方が良いと判断することもできる。これがグリッドと自動車のバージュの例である。
バージュはその可能性を拡大している。エネルギーと情報を集め、送り、共有しながら事なった分野が協調するのである。大都市が最もその実現性を持っている。
2030年にはスマートメーター(頭脳を持った電気メーター)が9億5千万台設置される事になると言う。その主な部分は中国政府が急激なスマートメーター化を推進しているからであるが、これらはグリッドの重要なセンサーとなる。
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