アメリカはグリーン化も進んでいる
昨日のウォールストリートジャーナルの全面広告を見て考えた事が二つある。
一つ目は、グリーンビジネスが既に形成されつつあると言う実感である。コピーに有ったようにジョンソン・コントロール社は彼らの顧客に1兆4千億円もの利益を与えたと言うことは彼等のビジネスもそれに見合う規模のものであった。彼らの2010年度の売り上げは3兆3千億円( 440億ドル)であった。中国、中東での更なる市場拡大が期待されている。2012年の受注残は会社始まって以来とのこと。アフターセールス部門のサービス業務の特長は高い収益率だが、その市場の伸びは大きく年率2桁で拡大していると言う。グリーンビルディングの運営には専門的知識と経験が必要な市場らしい。この会社は世界150カ国に15万4千人の社員を要している。9月16日のブログで紹介したSOM社と言い、このジョンソン・コントロール社と言いアメリカの企業家はきちんと未来を見越した経営をしている事が良く分かる。
二つ目は昨年テキサス、ダラス空港からメキシコに飛んだ時に上空から見えたまるでアラベスク模様のような風力発電機群を思いだした。かなりの高度からも見えるまるで地上絵の様な地面の模様だった。これは砂漠に作られた風力発電機を結ぶメンテナンスの為の道路であった。十分な間隔を保って恐らく数百もの風力発電機が道路で結ばれているのが未来を見るような感じであった。10年ほど前にスペインのキャディスに車で向かう途中出会った風力発電機群も感動したが、テキサスの比では無かった。私達はアメリカと言うと京都議定書には批准をしない、IPCCは無視するはで、地球温暖化には興味が無いのかと考える人も有るかと思うが実際はこのようにどんどん実績を作ってリーダーシップを取りつつある。日本には未だに「太陽光発電やかざぐるまは女、子供のおもちゃ、男は黙って原子力」等と堂々とマスコミで発言する学者先生が居るが、現実を見てほしい。
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