持続可能型社会実験コミュニティー
英国が2016年以降に建築される建築物は全てゼロ・カーボン(無炭素)とすると決めた事は昨日書いたが、英国ベッディントンのゼロ・エネルギー・デベロップメント( Beddington Zero Energy Development, BedZED )はそれをいち早く実行している。
その基本的な考え方は「もし住宅で使われるエネルギーが全て再生可能エネルギーでまかなえるとするならば、快適な生活を制約なく送ることが出来るはずである。」と言うものである。
住宅とコミュニティーの基本設計により始めからエネルギー消費が60〜80%少なくなっていれば、残りを再生可能エネルギーによって補う事はたやすく、快適生活に不自由を感じる事無く地球資源の公平な消費が行えるとしている。
BedZEDは2002年に開発されたコミュニティーで住宅の50%は分譲され、25%はタイムシェアリング、25%は公共住宅として賃貸されている。
ここへの入居者は、ここで生活するうちに自然と持続可能社会のライフスタイルへと変化して行くようになっている。
1.基本設計から暖房と給水の省エネ問題は解決されている為入居者はそれを意識することなく享受できる。
2.コミュニティー全体のデザインと提供されるサービスが自ずと自動車での移動よりも徒歩を選択するようなライフスタイルとなる。
3.コミュニティーには数々の自然に優しいライフスタイルへの設備、システム、グループ活動が用意されており、持続可能型社会を作っている。因みにこのコミュニティーでは居住者の20%が他の居住者の名前を知っている。
BedZEDのURL(英語のみ)
http://www.bioregional.com/what-we-do/our-work/bedzed/
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