自動車の効率を上げる使い方
カーシェアリングは15年前にファクター4で提唱したが、その頃には世界に数えるほどしかカーシェアリングは無かった。現在は世界の600以上の都市にカーシェアリングができている。
カーシェアリングの考え方は簡単である。個人は車を所有しない為にローン、税金、保険などの固定費の負担から解放される。ユーザーは車を保有するカーシェアリング運営体に入会金、年会費などを払い、支払い方法等の契約を結ぶ。使いたい時に電話やインターネット等で予約して最寄りのステーションから車を出して使う。乗った分だけユーザーに課金される。
カーシェアリングにより欧州では4〜10台の車の保有が少なくなる。オーストラリアでは7〜10台、アメリカでは6〜23台の車が減少する。
フランス、パリ市は2012年9月から電気自動車の大規模カーシェアリングを実施すると発表した。パリ市では2007年から市内に20万台の自転車を市内数100個所のステーションに配置し市民に低料金で貸し出しており、これが好評を博している。この電気自動車版である。
計画によると3000〜5000台のEVが投入され、市内1000個所以上のステーションに配置される。利用者は目的地近くのステーションに乗り捨てする事も可能である。
パリ市によるとこのカーシェアリングの導入により市内の交通量は一気に25%削減され、GHG排出量も25%以上減少する。
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