コ・ジェネレーション
エネルギーを大量に消費する製鉄所では排熱を再利用する事は広く行われている。製鉄所には発電所が併設され排熱利用を行っている。溶鉱炉から排出される高温を使ってボイラーで蒸気を発生させてタービンを回して発電している。製鉄所内で使いきれない電力は電力会社に売電している。製鉄についでエネルギー消費量の多いセメント産業でも多くの排熱が出る。1トンのセメントを作る時に出る排熱から20〜45kWhの電気を作る事ができる。日本のセメント産業では1970年台のオイルショック時に高騰したエネルギー価格に対応する為に排熱利用のコ・ジェネレーションが広く取り入れられ、セメント工場の消費電力の10%を賄っている。しかし、世界最大のセメント生産=消費国である中国初め世界のセメント産業では殆ど手つかずと言う状態である。2000年から年率13%で生産量が増加している中国、インド、インドネシア、マレーシア等の国々に日本は先輩として世界に貢献できる。小さなエネルギーでも作れるセメントについては9月7日のブログをご覧ください。
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