ダンテの森    
22 Sep 2011 05:40:54 am
自動車(3)
重すぎる自動車

台風一過、爽やかな秋空に空気が冷たい。こんな日は郊外にドライブが良い。しかし、地球温暖化ガス(GHG)の23%は運送分野から出ている。OECD国では2005年には62TJ(テラ・ジュール=17GW)が消費されたが2030年には73TJ(20GW)に年率15%で増える。このうち63%が乗用車である。非OECD国は2005年には33TJ(9GW)であったが2030年には70TJ(20GW)が消費され、この殆どが乗用車と予想される。
これはインドと中国だけで2005年に3千300万台であったのが2030年には3億2000万台になると予想されているからである。
我々は自動車の構造を緊急に、根本的に見直す必要に迫られている。現在の自動車はタンクに入れた燃料がエンジンの効率、アイドリング、伝達系ロスで87%が失われ残りの13%が駆動系に伝えられる車軸に伝わるのは6%になる。更にタイヤとブレーキが摩擦熱になって大気を温めるのに5%が費やされる。最終的に車(人と荷物を含む)を動かすのは1%である。高効率エンジン、ハイブリッドエンジン、アイドリングストップ、エコタイヤ等で最新の車はリッター30kmまで燃費が上がって来てはいるが更に70%の効率アップが必要である。
1993年にRMI(ロッキーマウンテン研究所)は「ファクター4」でリッター66kmの燃費の車を発表している。その一番のファクターは車重の軽量化である。カーボンファイバーを用いて安全強度を損なうことなく57%の軽量化を達成し、それにより52%の燃費アップができたとしている。最新のコンピュータに依るデザイン(CAD)による軽量化、空力性能のアップ、センサー技術とコンピュータ制御に依る安全性向上が可能にする軽量化は緊急の課題である。
カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
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