ウォールマート(WALLMART)
アメリカ消費文化の象徴とも言えるスーパーマーケットも温室化ガスの排出を抑える目的でエネルギーの効率化を目指している。世界15カ国7800店舗を展開し200万人の従業員を雇用するウォールマート(日本では西友ストアとして展開)は2005年に年間360億円を投資して3年間で25%の燃料効率のアップしこれにより30%のGHG(地球温暖化ガス)の排出を減少する事を決定した。
各店舗でのエネルギー消費は30%、産業廃棄物の排出量を25%カットを目標とする。
テキサス州マッキ二―に建てられた実験店舗では、暖房には食用廃油と自動車廃油が使われる。コロラド州オーロラとネバダ州ラスベガスには太陽光発電パネル、風力発電機、バイオ燃料使用のボイラー、水冷式冷蔵庫そして地下点滴灌漑を用いた庭園も造られている。これらの店舗では従来店舗の60%のエネルギーしか消をしない。その他次の項目は共通して取り入れられている。
●屋根のペイント色を白色にする事で、夏季の冷房電力量を15%カット。
●駐車場下に張りめぐらした15kmのパイプ中を通った水を冬季の床暖房に使用する。
●冷凍庫、冷蔵庫の冷媒にはCO2を使う事で、悪質なGHGを大気に放出しない。
●電力網からは100%グリーンエネルギーを購入。
●日中はできるだけ太陽光を光源に取り入れる設計で証明用電力の節減を図る。
●冷凍庫、冷蔵庫の照明は発熱が少なく電力使用量が少ないLED照明に交換する事で、電力を節減する。
●無用な照明、特に駐車場照明の削減。
細かい事の積み重ねで効率化を図ろうとしているトップの真剣さが伝わってくる。
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