政府の考え方ひとつで決まる電力
TVを見ていていつも奇妙に思う事がある。再生可能エネルギーの話になり、太陽光・風力発電の話になると決まって「でも日本ではわずか0.2%しかないんですよね」とたいていの場合、司会役が引き取ってしまい何となく太陽光も風力も頼りにはならないとの印象が残ってしまう。ジャーナリストであるなら、何故海外ではこんなに風力発電が増加しているのか、何故日本では増えないのかを突っ込むべきではないだろうか。
2010年の世界の風力発電は194.4GW(ギガワット)になっている。日本では2007年に1.68GWであった。2010年には3GWを目指したいとの目標が有ったが全く進捗していない。原子力立国を標榜していた経産省は原子力以外の再生可能エネルギーの開発には全く力を入れてこなかった。経産省が力を入れない分野での開発には補助金が出ないのでメーカーは開発に力を入れない事に日本ではなっている。その為に20年を失った。3.11が有りようやく脱原発を考え始めたようだが風力、太陽光、波力、潮力、地熱発電の開発の遅れを取り戻すのには容易ではない。政府とマスコミの責任は重い。
日本は2GWにも満たない |