増加の一途をたどる航空機輸送
航空機の排出する地球温暖化ガスの割合は2%である。ここ10年間の伸びは著しく年率11.6%増加し続けており、2050年には現在の10倍の温暖化ガスを排出することになる。航空会社の費用のうち20%が航空燃料に費やされていることを考えると、航空会社にとっても燃費の削減は大変興味深いものである。
航空機の燃費は過去40年間に70%向上している。旅客機の燃費は1人の乗客を100km輸送するのに必要な燃料の量(リッター)で表わす。2005年には5リッターを達成している。リッター当たり20kmとECOカー並みである。2011年に就航したボーイング787は主翼を炭素繊維複合材(CFRP)にして軽量化を図りさらに20%の燃費向上を達成している。エアバス380は800人を運べ3リッターを達成している。写真の全翼機は低速機とも呼ばれ3000メートル程度の中高度を250km/hで飛行し燃費は20〜30%向上する。
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