日本の地形に最適な船舶輸送
ドイツのニュールンベルグと言う内陸の街に港があり、立派な港湾施設もあるのに驚いた思い出がある。ここはライン・マイン・ドナウと言う3つの河を接続する運河が有り北は北海のオランダ、ロッテルダムからラインに入りこの運河で分水嶺を越えドナウでルーマニアの黒海までつながっており貨物船の往来が激しい。
船舶輸送はトラック輸送に較べて同量の貨物を同距離輸送するのに1/4の燃料しか消費しない。しかし、年間3億トンの燃料を消費するセグメントであるので、効率アップは必要である。
現在使われている重油を天然ガスに切り替えることでCO2排出量を50%削減できる。低摩擦塗料で船体塗装をすることで推進時の水と船体の摩擦を40%低減することが可能である。居住区の断熱処理を改善することで居住区が消費するするエアコン用エネルギーを90%削減することができる。これらを行うことで80%のエネルギー削減、つまりファクター5が達成できる。日本のように細長くて海に囲まれた地形は海運を利用しやすい。長距離は海運、中短距離は鉄道、短距離はトラックとベストミックスを考えた輸送システムを構築する事で更なる効率アップが可能である。
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