優良エネルギー源「地熱発電」
地熱発電は石炭、石油、バイオマス、原子力にかわる、もう一つの有力な連続性の有るエネルギー源である。地熱は再生可能ではないが最小の環境負荷のエネルギー源である。地熱の持つエネルギー量は地球全体の消費を100年いや1000年もの間供給する事ができ、発電設備は従来の火力や原子力の発電設備とそのインフラや技術をそのまま使う事ができるので、近年たくさんの国々で積極的に地熱発電所を建設している。2001年にはアイスランドは75%、フィリッピンは27%、ケニヤは12.4%、コスタリカは11.4%、エルサルバドルは4.3%を地熱発電から得ている。オーストラリアは世界で最も巨大な乾燥滞熱岩盤(Hot Dry Rock)を有しており、全オーストリアを数千年に渡り供給し続けるだけの熱を蓄えている。この地下深くに有る滞熱岩盤に達する縦穴をボーリングしてその一本に高圧の水を注入して別の一本から熱せられた水を取りだす。熱せられた水は熱交換器を介して蒸気となり発電用タービンを回して発電する。熱交換器から戻された水は又地下へと注入され水資源の無駄にはならない。この方法は既に実証されている。日本には言うまでもなくたくさんの地熱発電候補地があるが、開発は大幅に遅れている。
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