風力発電は途切れるので使えない?
ファクター5は再生可能エネルギーを説明する事が目的に書かれた本ではないが、再生可能エネルギーは地球温暖化対策の大きな柱である事は議論の余地が無いので触れている。
CO2排出量取引の制度化により大口、小口を問わず電気のユーザーはそのエネルギー源を風力、太陽光、波力、潮力、地熱、水力などから求めて行く事になろう。再生可能エネルギーは発電コストが高いと言われているが、発電量の増加と共にその発電単価は着実に安くなってきている。(グラフ参照)しかし、太陽光、風力等はその非連続性から基本エネルギーとしては使えないとされている。しかし実際には異なるロケーションに設置されている風力発電所がパワーグリッドにつながれているために心配する程の不連続性では無い事が実績として報告されている。英オックスフォード大のグラハム・シンデン(Graham Sinden)によると、異なる再生可能エネルギーを消費パターンに合わせて最適にミックスすることで不連続性を十分カバーでき、バックアップ用の火力発電所の規模はかなり小さなものにできる。
Source: IEA 2000 (from Factor Five) |