都市の改革はできる
今日9月1日は防災の日である。都市交通について考えてみた。
地球温暖化ガス全体の23%(2003年)が交通機関から排出されており、その44%が自動車が原因とされている。つまり自動車だけで10%の責任が有る。自動車の台数は、1970年には世界で2億台であったものが、2007年には7億台となった。2030年には15億台になると予想されており、自動車だけで地球温暖化ガス排出量の17%になってしまう。
人類は何としても車の使用を少なくして行く必要に迫られている。つまり、車以外の移動手段がより魅力的にする必要がある。特に都市は大胆な挑戦が必要である。実は、現在すでに大都市での車の保有と利用は高価なものになっている。渋滞、駐車場がその原因である。交通渋滞による損失は、オーストラリア5300億円、アメリカ6兆2千億円、英国3兆5千億(いずれも2007年)に上る。
公共交通機関+徒歩+自転車での移動が車よりも魅力のあるものにならないと人々は車による移動をやめない。
スエ―デン、ストックホルムにHammarby Sjostadと言う持続可能社会実験都市では車の保有は3世帯あたり1台に制限されている。車の駐車場を少なくするかわりに自転車専用レーン(Cycle Path)を整備して日常生活が車なしで快適にできるような都市計画がされている。
ただ、やみくもに電車の路線を延伸するだけでは達成できない。50年経っても変わらない東京のラッシュ時の殺人的混雑に苦しむ我々には別次元の事に様に写ってしまう。
Hammarby SjostadのURLです。右上のin Englishのボタンで英語になる。
http://www.hammarbysjostad.se/
写真は1995年から2000年の短期間に大変貌を遂げたコロンビアのボゴタ市である。他にもブラジルのクリチーバも都市改革に成功している。 |