パッシブハウスは建築基準です
パッシブハウスについては8月17日に書いたが、地球温暖化ガス総排出量の40%を占める建築物のエネルギー消費を抑える事は大変有効なファクターであるので、今後も何度も書いて行くことになると思う。
これは、単なる考え方だけのものでも、運動でもない、ドイツのウォルフガング・ファイスト博士の開発になる厳密に定められた建築基準である。目標はアクティブな冷暖房に使用するエネルギーを「ゼロ」にすることにある。
1.年間の冷暖房エネルギーが15kWh/平米以下であること。(単位面積あたりのエネルギー消費)
2.建築物の外気圧が50パスカル高い時に、流入する外気の量が一時間当たり建築物総容積の0.6倍以下であること。(気密性)
3.総エネルギー消費(電気、ガス、温水など全部合わせて)が120kWh/平米/年以下であること。(総エネルギー消費)
これらを達成する為には、太陽光熱の利用、十分な厚さの断熱材を使った壁、気密性能の良いドアと窓サッシ、遮熱性の窓ガラス、排熱(排気と排水)回収システム、熱交換器を用いた排熱に依る外気や水道水の加熱システム、効率的な自然光の取り入れと効率的(LED等)照明、高効率なキッチン機器類などが含まれる。これらのほとんどはすでに過去のブログに書いたので参考にしていただきたい。
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