私は車が大好きです。車はペットに良く例えられます。何か普通の品物や機械とはちがう愛着のようなものを感じてしまいます。車の楽しみは、ただA地点からB地点に移動するだけでは無いと思います。自分の思い通りに動かせると言う操縦する楽しみ、スピード感、力強さ、自分だけの快適な空間、愛する家族や友人と一緒に動くと言う一体感など本来の移動手段以外の楽しみがたくさんあります。しかし、何といっても時刻表に関係なく好きな時に好きなところへ煩わしい手荷物を運ぶ手間無く移動できると言う自由性では無いでしょうか。
今の普通車は車重約1トン前後です。乗って居るのは1〜2名が殆どですので車重に比べて1/10程度でしか有りません。100kgを動かす箱が1000kg有るわけです。なぜこんなに重いのでしょうか?一番の理由は、車は乗っている人全員をあらゆる事故から守らなければならないからです。車は事故をする事を前提に作られています。その為の装備が車を重くしているのです。正面衝突を緩衝するために設けられているクラッシュゾーン、横からの衝突を守るガードビーム、車全体の剛性の維持のための補強材などが重さを増しています。
絶対に事故を起こさない自動車システムが研究されていますが、センサー技術、GPS位置情報システム、通信技術、コンピュータ管理システムなど既存の技術を総動員すれば絶対に事故を起こさない自動車システムは決して夢ではありません。
さらにその車をカーボンファイバー等の軽量で堅牢な材料で車体を作れば総重量が300kgの自動車も夢では有りません。なぜなら車体が軽ければ同じ性能を出す為のエンジンも小さくて済み、その周辺の機械も部品も軽くなるので相乗的に軽くなるからです。単純に言って半分の重さなら必要なエネルギーも半分になります。それに数々の改善を加えればファクター5も夢では有りません。
さらにもう一つ、絶対に事故を起こさない自動車なら高齢者も制限なく運転が出来るようになるでしょう。私が免許証を返納する事になる前にそのようなシステムが出来てもらいたいものです。
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