コンクリートを変える古代の技術
ジオポリマー・セメントと言うセメントが有る。最近の研究によるとエジプトのピラミッドの巨石は自然の岩を運んできたのではなくジオポリマーコンクリートを打ったものではないかと言われている。一般に今セメントと言っているのはポートランドセメントで石灰石を巨大な回転釜で高温に焼いて作る。石灰石を掘り出すのに多大なエネルギーを使い製造工程でも大量のエネルギーを使う。それに対しジオポリマー・セメントは材料はどこにでもある珪素で製造工程で熱は余りいらないので、ポートランドセメントにくらべ80%もエネルギーを節約できる。その上強く、コストも安く、塩害に強くながもちする。産業革命のさなかに発明され180年間製造され続けてきたポートランドセメントは現在世界のCO2全排出量の7%を出しており、今も製造され続けている。中国、インドの建設ラッシュでその需要は急激に増加している。4000年前の土木技術を忘れた現代科学技術には、どうしてもエネルギーの大量消費に依存する傾向があるようです。
ジオポリマーセメントの論文です。
http://www.crc.yamaguchi-u.ac.jp/techno/note/ikedadoc.pdf
|