化血研と言う企業は、細菌兵器開発の731部隊の残党が設立した企業だ。もともと旧陸軍体質なので人命尊重の風土などあろうはずが無い。
旧731部隊の高級将校は戦後GHQとの裏取引で戦犯を免れ、多くの幹部は国立大学学長、教授、国立研究所長、防衛大教授などの官職を得ている。また、薬害エイズのミドリ十字(現三菱ウエルファーマ)、日本製薬、日本ブラッドバンク、この化血研など日本の血液産業を作った。中には勲章の受賞者もいる。
今回も書類に紫外線照射して古く見せる等まるでスパイもどきの犯罪をしている。731部隊の残党が戦後も日本に細菌をまき散らしながら、日本の医学界と製薬産業で隠然たる地位を占めていたことを良く表す事件である。病原菌をまき散らす事で、病人が増える事は製薬業界に巣食うこの連中には決して悪い事では無いのかも知れない。
戦犯を自国の検察が今日に至るまで執拗なまでに、訴追し続けているドイツと違い、連合国の戦犯裁判で終わらせてしまい、自国の検察が戦犯を追訴しようともしないどころか、連合国によりA級戦犯とされた岸信介に首相までやらせるこの国には反省は無く、自浄作用も働きません。今、岸信介の孫が現在この国の首相である。昨日の毎日新聞の報道を読んで驚いたのは40年間放置していた厚労省は本当に今日まで知らなかったのかと言う事である。以下はその記事である。
毎日新聞 2015年12月02日
化血研:40年以上、不正製造…非承認方法で血液製剤
◇厚労省、処分へ
血液製剤やワクチンの国内有数のメーカーである一般財団法人「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)が、国が承認していない方法で血液製剤を製造した問題で、化血研は2日、製造記録を偽造するなど隠蔽(いんぺい)工作をしながら、40年以上にわたり国の承認書と異なる不正製造を続けていたとの調査結果を明らかにした。厚生労働省は化血研を行政処分する方針。【古関俊樹】
◇「常軌を逸した隠蔽体質」
化血研は、宮本誠二理事長が2日付で辞任したと発表した。他の全理事も同日付で辞任や降格などの処分とした。
化血研が2日にあった厚労省の専門家委員会に第三者委の調査結果を報告した。報告書によると、化血研は遅くとも1974年には一部の製剤について加温工程を変更し、国の承認書と異なる方法で製造していた。90年ごろには幹部の指示によって、血液製剤を作る際に血液を固まりにくくする添加物を使用する不正製造を始めた。製造効率を上げるためだったという。ワクチンでは同様の不正行為は確認されなかった。
医薬品メーカーは法令に基づき、国の承認書に従って製造し、記録を残す義務がある。国は定期的に記録を確認しているが、化血研は95年ごろから承認書通りに製造したと虚偽の記録を作り、検査をクリアしていた。記録用紙に紫外線を浴びせて変色させ、古い書類だと見せかける工作もしていた。
◇接種予約、中止の動き
厚生労働省は化血研に対し、血液製剤の出荷差し止めに続き、ワクチンの出荷自粛を要請している。化血研のシェアが高く代替品の確保が難しい日本脳炎とA型肝炎、B型肝炎のワクチンが不足し、東京や千葉など各地で接種の予約を中止する病院が出始めている。ワクチンを販売しているアステラス製薬によると、出荷が再開されなければ、日本脳炎は来年1月下旬、B型肝炎は来年1月中旬?下旬に市場の在庫がなくなる可能性がある(11月27日現在)という。
厚労省によると、日本脳炎ワクチンは2013年度に延べ429万2409人が接種。A型肝炎、B型肝炎は任意接種のため接種人数の統計がないという。厚労省は「製剤ごとに優先順位を付けて調査しており、終了後に出荷自粛の要請を解除する」と説明するが、解除の時期は未定。
化血研が未承認製法で血液製剤を出荷していたことで、厚労省は他の製剤についても製法の実態調査を化血研に指示した。化血研は報告したが、厚労省は報告に不備があるとして、9月までに29製品の出荷自粛を要請。安全性が確認できたり、緊急性が高かったりする製剤は出荷できるようになったが、現在もワクチン3種類、血液製剤7種類は出荷できない。【古関俊樹】
毎日新聞記事のURL:
http://mainichi.jp/select/news/20151203k0000m040054000c.html?fm=mnm |