キラキラ外苑ウォークに参加してきました。
ブログ管理人
1月17日(土)17時から国立競技場周辺で開催された「キラキラ外苑ウォーク」に参加した。当日は、晴天ながら寒いせいも有ってか主催者の呼びかけにも関わらず参加者数は伸び悩み200人に満たなかった。ブログ管理人はそもそも東京オリンピックそのものに反対であるが、現実に国民の血税を湯水のごとく使おうとしていることには反対しなければならないので参加した。主催者の呼びかけでは、集まったみんな一人ひとりが、懐中電灯、スマホのライト、ケミカルライトなど小さな光を持って国立競技場を取り囲もうと言うものであったが、今回は取り囲むまでには至らなかった。
このデモの目的は、2020年のオリンピック開催に備え国立競技場を完全に取り壊して新築することを止めて現競技場を改築することで間に合わせるべきだと訴えるものである。現在進行中の計画によると、3000億円の巨額を投じて高さ20階建てのイタリア人デザインの巨大な自転車乗り用ヘルメット型の斬新なデザインの外観を持つ競技場を建設すると言うものである。このデザインのコンペそのものや、選定プロセスにも疑義があるうえ、解体業者の入札も「官製談合」のうわさがついて回り、落札した解体業者はスポーツ界で君臨する元首相に近しい企業であるなど、神宮外苑は胡散臭い霧に閉ざされてしまった。新国立競技場を審査した有識者委員会の長はあの安藤忠雄氏なので何をかいわんやであるが、委員にはあの毎日新聞の岸井氏も名を連ねているが、彼がこの委員会でどのような発言をしたのかは残念ながら伝わって来ない。
それに対する代替案は、現在の国立競技場のスタンドを増設して座席数を現在の5万から8万人に増やすもので、その費用は700億円である。横浜にある日産スタジアムの建設費が650億円であった事を考えると、改築とはいえかなりのものである事が分かる。しかし国と東京都はどうしても、オリンピックを機会に巨大な建設予算を使いたいらしい。まず3000億円と言うお金を使う事ありきで始まっているようである。安倍政権は、なんであれGDPを押し上げる事は「善」であるので、諸手をあげて賛成である。少しでもお金を掛けて消費を押し上げる事が景気回復で日本復興だと思っているのであるから始末が悪い。
「ジャパン・イズ・バック」の安倍政権にとって、世界に大ウソをついて分捕ってきたオリンピックは、国威掲揚を理由に国家予算をジャブジャブ使ってゼネコンの懐を温めその分け前は政治家がもらい、オリンピックのお陰でできる数々の団体に官僚の天下り先をと作る良いチャンスである。一円でも多くむだ金を使う事がその目的であることは明らかである。
国際競技場の周りは既に工事用のフェンスで取り囲まれ、フェンス内の樹木は全て伐採されて丸太になって積み上げられており、既に解体工事は始っていた。それにしても、デモへの参加者の少なさは都民の無関心を表すものなのか、それとも景気回復にはオリンピック建設ブームが必要だなどと本当に考える人が多いのか、誠に残念至極な結果ではあった。
主催者URL; http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/ |