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20 Feb 2012 05:54:08 am |
生ごみからメタン燃料 |
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スーパーやレストランの生ごみが自動車用燃料に
スーパーマーケットの野菜果物売り場から運び出された、熟れ過ぎたトマト、茶色く変色したバナナ、いたみはじめたイチゴはこれまで産業廃棄物として処理されるか、最も有効に使われたとしてコンポストになる位であったが、これらを発酵させてメタノールに変え自動車燃料に変えると言うプロジェクトがドイツでスタートした。
ドイツ、フラウンホーファー研究所の界面工学バイオケミカル研究所の開発である。これらの生ごみで一番難しいのは、毎日搬入される生ごみの種類が異なる点である。有る日はトマトが多く、有る日はイチゴが多い、それにより発酵微生物にとっての餌のphや糖度が異なる事である。
これを解決する為に受け入れタンクをいくつかに分け、発酵パラメータ毎に分類しておき、これらからベストミックスを作る事で常に最も効率の良い発酵を行わせる事が可能となる。コンテナー毎の内容物によりデータベースに自動的に保存されているパラメータから、どのコンテナーから何リッターを発酵タンクに送るかを自動的に制御する。
生ごみから作られたメタンガス燃料は燃焼後は天然ガスの半分しかCO2を出さない上に天然ガスとは違い化石燃料ではなく地球に優しい。
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18 Feb 2012 10:35:05 am |
グリーン・ファッション |
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緑色を着ることでは有りません。
染色は、環境負荷がとても高い工程である。(2/8 NY Green Fashionより)
環境負荷削減に力を入れるスポーツウェアブランドのナイキによると、一般的な染色方法では、1kgの繊維を染めるのに100-150リットルの水を必要とし、年間のポリエステル繊維の染色量は2015年までに3,900万トンになると予測されているとされる。
繊維が服になるまでの過程で、エネルギーの75%、化学薬品の65%、水の85%が染色工程で消費される。たとえ素材にオーガニックコットンやリサイクルポリエステルなどを使っても、染色時に大量の水や有害な化学物質を使用すれば、サステナブルとはいえない。
ナイキは、水を使わない染色技術を開発したオランダのダイ・コー社と長期戦略提携したことを発表した。
ダイ・コー社が開発したのは、超臨界二酸化炭素を使う染色技術。水も助剤も使わず、乾燥も不要、エネルギー使用量を削減でき、そのうえ使用した二酸化炭素を再利用できるというもの。超臨界二酸化炭素とは、臨界点以上の温度と圧力下においた二酸化炭素のこと。気体と液体の中間のような状態で、気体のような拡散性と、液体のような密度を持つ。コーヒーの脱カフェインや、天然香料の抽出、CO2ドライクリーニングなどにも使用されている。
水を使用しない染色技術を商業利用可能なレベルで実現したのは、同社が世界初で現状ではポリエステルのみ利用可能だが、その他化学繊維や天然繊維にも対応できる技術を開発中としている。
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15 Feb 2012 06:09:40 am |
LEED認証ビル |
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世界に較べて異常に少ない日本のグリーンビル
建築はGHG(地球温暖化ガス)総排出量の40%を排出している。
グリーンビルとは省エネ設計をされたビルの事を意味し、建物がグリーンに塗装されているビルの事を言うのではない。グリーンビルはGHGを減少させる最も安価で効率的で世界中どこでもすぐに実行可能な方法である。なにも新築に限らず、改築やリフォームでも達成できる。昨年10月17日にこのブログで紹介したが、ニューヨークのエンパイアステートビルが改築でグリーンビルに生まれ変わっている。
グリーンビルの外側に構造はもとより、内部もグリーンデザインでなければならない。内装材は有毒物資を含まないリサイクル材を使い、自然光を取り入れた省エネ照明、省エネHVAC(暖冷房)システム、室内空気品質と循環を考えた設計、リサイクルにより水の消費量の削減、ゴミ排出量の低減など、全ての点が評価され認証が与えられる。
エアフロー・センサーにより制御される空気の流れ、フローリングや家具の配置も空気の流れを考慮に入れて配置される。自分専用のマグを使いたくなるような充実したキッチンデザインは紙コップやペットボトルを減少させる。
いくら省エネ設計のビルでもその立地が公共交通機関ではアクセスできないような場所にあってはグリーンビルとは成りえない。
グリーンビルで働く人たちの病欠率も下がり、仕事の能率が上がる事も報告されている。
LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)認証制度は商業ビルや住宅のグリーン度を調査して認定を与える制度である。2011年現在、11,363の商業ビルがLEED認証を受け、32,773が申請中である。日本では2011年11月に東京の飯野ビルがLEEDプラチナ認定を受け、今年に入ってNTTファシリティーズビルがLEEDシルバー認定を受けたが、世界の中では著しく少ない。
日本はそろそろエネルギーを作り出すよりもエネルギーを使わない事の方が、優れた持続可能性社会への道である事を学ぶべきである。
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13 Feb 2012 05:55:56 am |
技術者の良心 |
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経済が縮小しても幸福を得る技術の開発
雑誌「潮3月号」に掲載された「ファクター5」の著者フォン・ヴァイツゼッカー博士が述べている事を紹介する。ブログ管理人のぼくも技術者のはしくれとして身にしみる。
概して技術は、もしその技術によってさらなる欲望と便利さの拡大が見込まれる場合、その技術には資金が援助され、さらに開発される事になります。それは市場での成功をもたらすからです。その他の人間と同様に、科学者や技術者は報酬を受ける仕事に対して(より一生懸命)取り組むという傾向があります。それは決して責められることではありません。教師、僧侶、職人もまた、彼らが成し遂げ、もたらすものに対して報酬を得ます。
しかし、私たちが、従来のようなさらなる経済の拡大はもはや有益ではないことや、気候の安定性、もしくは生物の多様性を守るために経済の縮小がなされなければならないことを認識しつつある今、私たちは科学や技術の進むべき道を考えなければなりません。これが、「ファクター5」で述べられている事です。
もし私たちが、1キロワットの電力から、または一杯のバケツの水から五倍の幸福を得られるならば、理論的には、私たちは今日の五分の一のエネルギーと水の消費によって、幸せな生活と便利さを豊かな国々(OECD先進国)の10億人にもたらす事ができますし、エネルギーや水の量を増やすことなく、貧しい国々(中国インド等の発展途上国の30億人と後発発展国30億人)の人々の経済的な富を五倍に増やす事ができます。
(カッコ内はブログ管理人による。昨年地球の人口は70億を超えた。2050年には90億に達する。現在の資源を5倍に使う以外に人類が生存できる道は無い。)
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11 Feb 2012 07:50:12 pm |
太陽熱発電タワー |
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世界一の高さの太陽熱発電タワーが完成
2月9日グリーンテックメディア発
太陽熱発電タワーとして世界一の高さ178mがアメリカ、ネバダ州トノパーに完成した。2011年9月に建設が始まり休日なし一日24時間の突貫作業でこの度タワーが完成した。この後周囲に一万枚の大型看板サイズの鏡が設置され完成する。
カリフォルニア州のソーラーレザーブ(SolarReserve)社は約570億円の連邦エネルギー省の保証を受けこの発電所を建設しており、完成後は110MWを発電する。
この太陽熱発電所は塩溶融畜熱装置で日没後も10時間の発電が可能である。ソーラーレサーブ社はすでに地元のネバダ・エネルギー社と2013年から電力供給契約を結んでいる。
ソーラーレザーブ社のスポークスマンによると「この発電所は石炭やガスを使った火力発電所と同じように需要に応じた電力供給ができ、全くGHG(地球温暖化ガス)を排出しないクリ―ンな電力を安定して供給できる。」としている。
太陽熱発電タワーによる発電は日本のような高緯度の地域には適していないと言われている。
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