|
12 Mar 2012 05:51:48 am |
エコ・フットプリント |
|
|
理想的な位置にある日本
ファクター5の著者フォン・ヴァイツゼッカー教授は持続可能な社会とは、地球と人類の関係のバランスを取る事で有り、エコロジカル・フットプリント(EF: Ecological Footprint)を最小に人間開発指数(HDI: Human Development Index)を最大にすることであるとしている。
エコロジカル・フットプリント(EF)とは地球の環境容量を表す指標で人間活動が環境に与える負荷を、資源の生生産と廃棄物の浄化に必要な面積で表したものである。一人の人が生活を維持するのに必要な陸地及び水域の面積(ヘクタール/人)で表す。アメリカがトップで9.6ha/人、ドイツは4.5、日本は4.4、中国は1.6、インドは0.8である。
人間開発指数(HDI)はその国の国民がどの程度レベルの高い生活をしているかを示すもので、次の3つの指標の平均値から算出される。
■平均余命指数
■教育指数(成人識字率、総就学数)
■GDP指数
図は縦軸にEFを横軸にHDI指数順位をとってプロットしたものである。右下に来るほど、持続可能性が高いと言える。
日本は右下に位置し先進国中ではトップレベルの持続可能性を持っている事になるが、EFはまだまだ大きい。
|
|
| |
カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
|
|
|
10 Mar 2012 11:07:40 am |
全米酪農省エネ大賞 |
|
|
アメリカの酪農家の省エネ努力
GreenBiz.comの3月9日付けのニュースから
GHG(地球温暖化ガス)排出量の多い食品を考えた時最初に“牛乳”を思い浮かべる人は少ないだろう。しかし、酪農とエアラインが同じくらいGHGを排出していると聞くと耳を疑う事だと思う。
乳牛が出すゲップ、おなら、排せつ物から出る大量のメタンガスと飼料を栽培した時に使われた化学肥料の製造工程で排出されたCO2の合計で、牛乳が農場を出荷する時には既にGHGの3/4は排出されてしまっている。
それ以外にも、乳製品の製造には大量の水の使用と排水による環境負荷が大きいし、飼料となる穀物を栽培する為に森林が伐採される事による環境破壊も伴う。
多数の酪農家はGHGの削減に取り組んでいる。
4年前に設立された全米酪農持続性協会(US Dairy Sustainability Commitment)では毎年省エネに取り組んだ優秀な農家を表彰している。今年もさる3月8日にその授賞が発表された。
授賞した酪農家は、排せつ物の処理と省エネを同時に可能にする「嫌気性消化法」によるメタンガスの抽出を行って農場内の熱源と電力を賄い余剰分は売電すると言う設備投資を行った。同時にこの農家では回転数制御が可能な搾乳ポンプの導入で搾乳ポンプの使用電力を60%削減している。
原文URL:
http://www.greenbiz.com/blog/2012/03/09/sustainable-dairies-cream-crop |
|
| |
カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
|
|
|
07 Mar 2012 11:38:08 am |
オフィスの省エネ機器 |
|
|
人の動きを検知して照明と空調をコントロール
シーメンス社は照明と空調の省エネをする人感センサーを発表した。
――2012年3月6日のシーメンス・プレス・リリース
Siemens Building Technology Div. Switzerland
人の動きと存在を検知する人感センサーは照明とHVAC(暖冷房換気システム)を最適にコントロールして40%の省エネを可能にする。
この人感センサーは人の動きのみでなく存在も検知し、室内の明るさと現在時刻の組み合わせで、あらかじめ決められた照明器具のグループを段階的に制御して必要のない照明を点灯しないようにする。同時にHVACに情報を送って空調の無駄をなくす。これにより事務所内の明るさと快適性は一定に保たれたままで40%のエネルギーの省エネが可能になる。
この製品はシーメンス社の環境ポートフォリオの一部である。
同社は環境ポートフォリオで2011年度に約3兆円を売り上げており、これらを使用しているユーザーが達成したGHG(地球温暖化ガス)の年間排出量低減はCO2換算で3億2千万トンになったとしている。
|
|
| |
カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
|
|
|
06 Mar 2012 06:03:23 am |
フードマイレージ |
|
|
遠くから燃料を使って運ばれる食料品
フードマイレージは食糧の輸送量と輸送距離を表す指標である。
1994年のイギリスの消費者運動家でロンドン大教授のティム・ラング(Tim Lang)が提唱した。日本では国内有機農業の振興を目的とした環境NGO大地を守る会が広めた。同団体のサイトは結構楽しめるので紹介しておく。
http://www.food-mileage.com/
ファクター4ではドイツで売られているイチゴヨーグルトの原料、パッケージ、添加物の輸送量の合計が8000kmになる事を取り上げている。そしてその殆どがドイツ国内で供給可能である事を述べている。
地産地消が望ましいと言う考え方であるが、ご存知の通り遠くから来るものの方が価格が安い場合が有り、消費者がフードマイレージの少ないものに価値を認めて例え高価格で有っても環境に優しいと言う理由で購入する必要が有る。
次は代表的な国の国民一人当たりのフードマイレージである。
(単位:トン・キロメートル)
日本 7,093
韓国 6,637
英国 3,195
ドイツ 2,090
フランス 1,731
USA 1,051
ただ、トマトはスペインで栽培して運んだ方が英国でハウス栽培をするよりは収量当りのエネルギー消費は少ない等の例があり、地産地消が必ずしも省エネにはならない場合もある。
|
|
| |
カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
|
|
|
04 Mar 2012 06:22:34 pm |
グリーン建築の安全性 |
|
|
グリーン建築は省エネ、健康、快適そして安心・安全
GreenBiz.com 2012-03-02 Adam Astonの記事から
グリーン建築が省エネ建築のことで有る事はこのブログの読者には新しい事では無い。また、グリーン建築は居住者にとって静粛、快適で健康に良い事、職場とすると作業効率が高くなり、病欠率が下がると数々の研究が報告していることは既に何度か取り上げている。
しかし、安全性はどうであろうか?
グリーン建築は良く吟味された材料を精密に加工し、高い精度での仕上げが要求される為に、それだけを聞いても直感的に堅牢で耐久性が高いと想像させる。
全米グリーンビル協議会(USGBC)とミシガン大学の共同研究チームが今週発表した報告によると、エネルギー効率を追求して設計・施行されたグリーン建築は短期・長期の気候変動にも強い事が分かった。
グリーン建築に居住するとまず気付く事は、ドアを開閉するときにまるで冷蔵庫のドアを開閉する時のような気密性を感じる事で有る。この気密性が夏は冷気を、冬は暖気が漏れる事を守っている。
旱魃、熱波などの長期気候変動にはその気密性が暑い外気の浸入を防ぐ。台風、ハリケーン、竜巻などの被害は、まず建物の隙間や弱い窓から侵入した多量の水分を含んだ風が、建築物の空間に入り込み次々と弱い部分を壊して行き、大きな被害に繋がる事が分かった。高気密建築は長時間にわたり耐久性を発揮する。
また、雨水利用の為の雨水タンクを備えた建築物が多数建築される事により、都市型の集中豪雨を一次受け止める遊水池の役割を果たしコミュニティーの被害を軽減できる。
グリーン建築の堅牢性から耐震性も高いと推測されている。
今回の研究報告はグリーン建築が、省エネ、健康、快適に加えて安心・安全にも向いている事をアピールする内容となっている。建築基準をグリーン建築にすることは安全・安心のコミュニティー作りにもなる。
|
|
| |
カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
|
|
|
ページ: Prev 1 2 3 ...105 106 114 115 116 Next |