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14 Aug 2012 09:57:08 am |
オリンピック結果 |
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ロンドン・グリーンオリンピックの伝統はリオに引き継がれるか
ロンドン・オリンピックが閉幕した。日本のマスメディアが全く注目しないロンドン・グリーン・オリンピックの結果をドイツの雑誌シュテルン(Stern)電子版8月8日版がまとめている。
建築物:金メダル
前回北京の鳥の巣に較べロンドンのオリンピック・スタジアムは1/10の鉄材しか使用していない。その上殆どの鉄材はリサイクル品である。屋根は古いガスパイプが使用された。ハンドボール場の銅の外板、水泳競技場のアルミニウム屋根もリサイクル材である。自転車競技場は木製で、完全自然空調構造で換気も電力を使わないシステムで、協議終了後は解体され材木は全て再利用される。
リサイクル:銀メダル
ここ以外英国中どこにも見られない5種分別のゴミ回収システムが用意された。食べカスは全てコンポストするように、容器、ナイフ・フォーク、皿等全て生分解性材料で作られた。パンフレット等の印刷物は全てリサイクル紙である。回収されたゴミの73%は再利用され、残りは発電所の燃料となり電力になった。ただ、観客はゴミの分別に慣れていないので、多数のボランティアのガイドに関わらず分別は守られる事がなかったので、金メダルには届かなかった。
電力源:失格
オリンピック施設全体は省エネ設計が徹底され、総電力使用量は2メガワットに抑えられた。計画当初建設されるはずであった風力発電所は実行されずに終わりゼロエミッションは達成されなかった。
水:銀メダル
雨水利用の中水道がトイレ、清掃、庭木、芝生に使われた。ホッケー場のみが水道であった。
食事:銀メダル
ケータリング会社は可能な限り近距離から食材を購入する事に努力した。
輸送;金メダル
観客は公共交通機関、徒歩、自転車のみでの観戦が可能であった。オリンピック入場券にはロンドン交通1日券が一緒に配られた。史上初の公共交通機関のみ利用のオリンピックであった。
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09 Aug 2012 09:51:54 am |
世界のCO2の現状 |
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JRC News 2012-7-18より
2011年、世界のCO2排出量は増加の一途、中国とインドが大幅増加
欧州ジョイント・リサーチ・センター委員会(JRC)の発表によると、地球温暖化の主要因であるCO2排出量は2011年度に3%増加して340億トンになった。
世界で最も多い人口(14億人)の中国の一人当たりの排出量は7.2トンとなった。米国の一人当たり排出量は、景気の後退と原油価格の高騰で2%減少したが、17.3トンとダントツの世界一位である。
欧州では景気の後退と原油価格の高騰の為に3%の消費量の減少、日本でも2%の減少となったが、欧州、米国、日本の減少分の合計は中国(9%)とインド(6%)の増加分で帳消しとなり、その他の新興国の増加分が上乗せされた。特に中国の増加は多量でその主要因は鉄鋼とセメントの生産に化石燃料が使われている為である。
2011年度のCO2排出量は上位から、中国29%、米国16%、欧州11%、インド6%、ロシア5%、日本4%である。
累積排出量は2011年現在で4200億トンとなった。地球温暖化を2℃以内に抑えようとする為には2050年に累積1兆5千億トン以内にしなければならないが、このままの推移が続くと後数十年でこれを超過する事になる。
ファクター5では、鉄鋼の省エネには鉄のリサイクルで鉄鉱石からの製鉄をやめること、セメントはジオポリマー・セメントに換える事でエネルギー消費を最大1/5に抑える事が可能であると実例を上げて提案している。
原文は次のURL:
http://edgar.jrc.ec.europa.eu/news_docs/CO2_emissions_until_2011.pdf
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05 Aug 2012 06:02:14 am |
リサイクルの金メダル |
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GreenBiz.com 2012-08-03 Jonathan Bardellineの記事より
ロンドン・グリーン・オリンピックが目指すもう一つのゴール
ロンドン・オリンピックのもう一つの金メダル候補は「ゴミゼロ達成」である。開会からの三日間で集まった210万人の観客のゴミ への反応はスタッフの期待通りとは行かなかったようである。
この計画は、食品と食品の包装材料から出るゴミをゼロにすると言うものである。イベント毎にまた出店企業により出されるゴミの種類が異なるが、それらを把握し管理するところからはじまる。
観客が会場に持ち込み事ができるのは100ml以下に限られており、市販のペットボトル、カン、ビンは持ち込み禁止である。これは入場の際にセキュリティーでチェックされので比較的管理がしやすい。難しいのはマラソン、トライアスロン、自転車などで観客は道端で自由に観戦できる。
オリンピックパーク内での販売品や、ケータリング会社による搬入食品のボックス、皿、カップ、カトラリーは全て有機分解性でオレンジ色のマークが付けられており、これらはグリーンのゴミ箱に入れる事になっている。
分別に慣れていない人が多いのでゴミ箱付近にはボランティアが指示をしている。それでも分別間違いが多くゴミ収集センターでは作業員による分別が行われている。
WRAP(Waste and Resource Action Programme)では採算度外視でこのプロジェクトを推進しているが、オリンピックを通して英国民がゴミを減らし、リサイクルを増やす事の重要性を理解してくれることが重要であるとしており、運営者自身もこれにより数多くの事を学んでいるとしている。
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03 Aug 2012 07:56:10 am |
新世代スマート壁材 |
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バイオミミクリーの発想で開発された自ら温度調節する壁
GreenBiz.com 2012/8/2 Jennifer Khoの記事より
スマート建材と言うべき材料が開発された。この建材は自らの温度を一定に保つ機能を備えている。この建材を室内の壁や天井に貼るだけで室内温度が一定に保たれる。そのうえ、冷媒を供給するパイプも電気を送る電線も必要としない。つまり外からのエネルギーを必要としない。アメリカ、ハーバード大学、応用化学工学部が開発したこの材料はバイオミミクリ―に基づいている。
ぼくたち人間は、体温を36.5度に保つ機能を有している。ここのところのように続く猛暑では道路の表面温度は50度を超え、冬の厳冬では氷点下になるところも少なくない。それでも体温は36.5度を保つ。単細胞生物のアメーバでも自らの体液の圧力を自動調整する機能を持っている。これを模して新材料は生まれた。この材料は周囲の温度が上がると自らが冷え、下がると暖かくなる機能を持ったジェル状の物質である。このジェルを壁や天井に張りつめる事で室内が一定の温度に保たれる。この材料は「ネイチャー」7月号に発表された。
全くエネルギーを必要としないので、現在地球温暖化ガス(GHG)排出の40%の責任がある建築物が使うエネルギーの70%は冷暖房であるが、それがゼロとなる。
今はまだ実験室レベルで、製品化にはまだ3〜4年が掛るとされているが、このような材料が次々と出てくることが持続可能性社会の幕開けを感じさせる。
このジェルは上下2層の構造をしている。下のジェルは髪の毛状のナノ構造体でつくられており、この構造体は温度変化によりうねり運動を起こすように形状記憶機能がある。周囲温度が下がると下の髪の毛状構造体はうねりながら上のジェル層に移動して化学反応を起こし発熱する。周囲温度が上がると髪の毛状構造体は下の層に戻るので、上のジェルは逆の化学反応が起きて周囲の温度を吸収する(冷たくなる)。
製造もいたって簡単で量産も可能であるとしているが、まだまだ実用するには解決しなけらばならない問題がいくつも有るが3〜4年で解決策が開発されるとしている。
記事の原文:
http://www.greenbiz.com/blog/2012/08/02/self-heating-smart-building-materials
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02 Aug 2012 06:10:21 am |
日本の建築物CO2削減 |
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国交省「住宅・建築物 省CO2先導事業」15プロジェクトを採択
国土交通省は、7月24日「平成24年度(第1回)住宅・建築物省CO2先導事業」の採択プロジェクトを発表した。同事業は、省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとなる住宅・建築プロジェクトを国が公募し、整備費等の一部を補助するもの。建築研究所の評価結果を踏まえ、以下の15件プロジェクトが採択された。 補助金の額はこれから精査の上決定される。
建築物(非住宅)/一般部門 新築
・名駅四丁目10番地区省CO2先導事業(東和不動産)
・ホテル オリオン モトブ 環境共生リゾートプロジェクト(オリオンビール)
・愛知学院大学名城公園キャンパス低炭素化推進プロジェクト(愛知学院)
・新情報発信拠点プロジェクト(大阪ガス)
・西条市新庁舎建設プロジェクト省CO2推進事業(西条市)
建築物(非住宅)/中小規模 新築
・エコスクール・WASEDA(早稲田大学)
・イオンタウン新船橋省CO2先導事業(仮称)(イオンタウン)・国分寺崖線の森と共生し、
省CO2化を推進する環境共生型図書館(東京経済大学)
共同住宅 技術の検証
・分散型電源を活用した電気・熱の高効率利用システムによる
集合住宅向け省CO2方策の導入と技術検証(大阪ガス)
共同住宅 戸建住宅 改修
・パッシブデザインによるサステナブルリフォーム計画(三井不動産リフォーム)
戸建住宅 新築
・晴美台エコモデルタウン創出事業(仮称)(大和ハウス工業)
・省CO2二世帯住宅推進プロジェクト(旭化成ホームズ)
・復興地域における省CO2住宅
・Zero Energy Timber Houseプロジェクト(東濃地域木材流通センター)
"住まい手とエネルギーコンシェルジュによる省CO2プロジェクト"(東日本ハウス)
・えひめの風土と生きる家
〜次世代につなぐ地域連携型LCCM住宅〜(新日本建設)
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