ダンテの森    
15 Jul 2013   09:05:51 am
中国人民のグリーン化
中国、核燃料工場計画を中止…デモで異例の撤回
2013年7月13日22時50分 読売新聞電子版より、

【広州=吉田健一】中国広東省江門市で核燃料加工工場の建設に地元住民が強く反対していた問題で、建設予定地である同市鶴山地区の当局は13日、建設計画の中止を発表した。

 同市では12日に大規模な反対デモが起きたばかりだった。原発推進を国策としている中国で、住民運動によって原子力関連の計画が撤回されるのは極めて異例だ。

 鶴山の当局は13日に開いた記者会見で、「社会各層からの意見聴取では、建設反対の声が強かった。住民の意見を十分に尊重し、計画の申請は受け付けない」とした。この施設は総事業費370億元(約6000億円)で、同市に巨額の税収をもたらすとされていた。

 建設計画を巡り、当局は今月4~13日の日程で住民の意見聴取期間を設定。12日の2000人規模のデモを受け、10日間の延長を決めた。しかし住民側が14日にもデモを行う構えを見せたため、「社会の安定」を最優先した当局は計画撤回を余儀なくされた。

原文URL:
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130713-OYT1T00935.htm

 連日、中国関連の話題になってしまっているが、このニュースの10時間前には、「中国で異例の反核デモ、燃料加工工場建設に反対」との見出しでデモがあったとの報道が有ったばかりだ。それによると、「環境や健康への住民意識が高まっていることに加え、福島第一原発事故で原子力施設への不安感が増していること」が背景にあるとし、「デモ隊は市政府庁舎前の道路に陣取り、『核汚染反対』『GDP(国内総生産)より命が大事だ』などとシュプレヒコールを上げた。」とある。

 現在の政治体制の中国では市民が自発的にデモを行ったとは考えられず、世論作りの為の官製デモである可能性が高い。核燃料加工工場の建設を止めると言う事は、今後原発の新設は行わないと見る事ができる。これを見ても中国が、エネルギー依存から脱却して持続可能な開発、つまり「グリーン経済」への移行を本格的に模索していることは明らかであると思われる。
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14 Jul 2013   03:41:50 pm
中国の景気後退
経済成長から持続可能な開発への習近平政府の計画
ドイツDie Welt電子版2013-07-12 Tobias Kaiserの記事から、

 中国政府は、経済成長の伸びの弱まる事は予測していた。北京の指導部は経済成長よりも持続可能な経済を選択した。

 中国政府は、この度、経済学者や経済界指導者達が最も恐れていた事を認める発表をした。世界第二の経済大国は今年の経済成長見通しh7%にとどまるだろうと発表した。これは、北京政府が発表していた過去23年で最も低い経済成長の本年の7.5%を更に下回るものである。そして、この経済成長の鈍化はさらに進み近年中に6.5%迄下がると発表している。中国政府財政部長(財務大臣)の楼継偉氏は、企業や投資家は、数か月以内に政府は財政緊縮策を発表するかも知れないのでこれに備えるようにと発表している。

 さらに楼継偉氏は、本年の経済成長は比較的良好に推移したとし、景気指数が週明け7月15日に発表されるが、本年上半期の成長は7.7%であったので、発表される指標により、一年を通じての成長がこのレベルが続く様であれば、緊縮財政でブレーキを踏むことになると言っている。

 これまで、中国政府は景気に陰りが見えると財政出動をして景気刺激を行っていた事が見ると、中国の基本政策に変更が有ったとしか考えられない。これまでの経済成長が、高い資本投資と大きな自然資源消費に支えられており、このいずれもが限界に達したと見て政策の舵を切ったと見られる。

 人件費の高騰により、海外資本が国外に移り始めた事で、国内投資家は国内市場と第三次産業に目を向け始め、輸出の割合を小さくし内需を拡大しようとしている。

 また、ほとんどの中国企業は大きな負債を抱えており、ここ数年は売り上げの低下を借金で補っていた傾向が見受けられる。政府はこの経済の有り方に危険を感じて早々に舵を切ったと思われる。

 これには、もう一つ理由がある。それは中国には、「影の銀行」と呼ばれる、地域組織や私企業が運営する金融機関の存在があるが、政府は緊縮財政策を通じて、これらを政府の管理下に置くチャンスと見ているようである。

 いずれにしても、成長まっただ中と思われていた中国は、米国とグリーン経済への移行の共同計画を立てたり、緊縮経済に舵を切るなど、持続可能な開発へと積極的に政策を講じている。

原文(ドイツ語)URL:
http://www.welt.de/?config=articleidfromurl&artid=117978132

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13 Jul 2013   01:55:06 pm
米中がグリーンへ協調
本格的にグリーン経済への移行に動き出した米中政府
ENS-Newswire 2013-07-12より、

 米国と中国が気候変動に対する戦いの共同戦線を構築することに合意した。The U.S.- China Strategic and Economic Dialog (S&ED)米国―中国戦略と経済対話と名付けらているこの交渉は、2009年にオバマ大統領と胡錦濤主席によってはじめられ、最低年に一回のトップレベル会談が続けられてきた。

 今回はその第5ラウンドで、2013年7月10-11日にワシントンでケリー国務長官と汪洋副総理を中心に開催された。この会合での交渉は、重量物運搬トラック、その他の自動車、スマートグリッド、カーボンキャプチャリング、温暖化ガスの活用と貯蔵、温暖化ガスの排出データ管理、ビルの低エネルギー化、工業の低エネルギー化と多岐にわたった。

 この、協定文書は90の項目別協定文書に分かれており、その殆どは今回の第5ラウンドで合意を見た。

 今回の、基調はオバマ大統領と習近平が、6月にカリフォルニアで非公式会合として行った協議で作った。将来の世界のモデルとなる、二大国の関係を米中が示そうと話し合った結果である。

 この交渉に先立ち、汪洋副総理は「S&EDのこのラウンドでは、新しい二大国の関係の有り方のモデルとなるものが発表できると思う。新しい二大国の関係には、紛争も対立関係も無く、有るのは協調である。今回の対話により大国の二国間の協調関係はより強力なものになるであろう。太平洋の両岸の二国の協力関係の新たな章を書こう。」と述べた。

 鳩山首相が国連で発表した2020年までに25%のCO2の排出削減を宣言した国際的な約束を311を理由に、反故にしたうえ、京都議定書の第二約束期間からも脱退した安倍政権は、そればかりか世界に石炭火力発電所と原発を売り込もうと躍起である。このような考えの安倍首相に全く声が掛らないのは当然である。

 グリーン経済への移行は、米中が動き出した事で加速する事は間違いない。日本は、バスに乗り遅れてしまった。時代遅れの経済学者と、頭の悪い経済界のリーダーの言う事を聞いていると、どんどん世界から取り残される。

原文(英文)URL:
http://ens-newswire.com/2013/07/12/u-s-china-collaborate-on-climate-oceans-energy-wildlife/

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12 Jul 2013   10:54:44 am
南極に巨大氷山誕生
地球温暖化で氷河がせり出し氷山に、その面積は東京23区より広い
Phys.org/News 2013-07-10より

 2013年7月8日、巨大な氷山が南極に誕生した。南極パイン島氷河が、アムンゼン湾にせり出していたが、同日氷河から切り離され、巨大な氷山となった。

 パイン島氷河に裂け目が発見されたのは、2011年NASAが、衛星写真から発見した。その後、世界の氷河観測チームが注目していた。この度、ドイツの研究チームがドイツの地球観測衛星、TerraSAR-Xからの衛星写真(添付の写真)から氷河本体から切り離れた様子を確認した。

 この新しい氷山の大きさは、720平方kmで東京23区部の621平方kmよりも大きく、厚みは平均400mである。

 南極大陸は98%が氷に覆われている。その氷の量は約3000万立方キロメートルで地球上の淡水の61%は南極の氷である。東南極大陸は海面より上に岩盤がでているが、西南極の地表は海面下2500mもしたにあり、その上に氷床が乗っている。氷床の厚さは、最高5000mである。

 地球温暖化の影響で、ここ50年の間に西南極の氷床の温度は10年に0.1℃づつ上昇している。これにより氷河の流れをせき止めていた棚氷の融解が急激に進み、その為氷河の流れが早くなった。2004年のデータでは1970年に較べて25%早くなっている。

原文(英文)URL: http://phys.org/news/2013-07-huge-iceberg-island-glacier-antarctic.html

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11 Jul 2013   09:50:23 am
雨水ハウスに住む
水資源問題解決の鍵となる雨水タンクを備えた住宅
聖教新聞2013-07-11「環境」欄より、

 福岡大学工学部の渡辺亮一郎準教授は、福岡市に住むが、自宅の地下に41.8トンの貯水ができる雨水タンクを備えており「雨水ハウス」と呼ばれている。

 地球温暖化の影響で気候が狂暴化し、集中豪雨がふえているのと、都市部のアスファルトとコンクリート化により、雨水の地下への浸透ができず都市型鉄砲水のような被害が続出している。

 ブログ管理人が住む東京都町田市には神奈川県との県境を流れる境川と言う川が有るが、これがすぐに満水近くなるので遊水地を作る計画を進めているが、この渡辺先生の方式をつかえば、1万戸の家に40トンのタンクを設置すれば40万トンの遊水池を作ったのと同じことになる。

 そのうえ、貯めた雨水は中水道として生活用水に使えるので、上水道の使用量は1/3になるとの事である。水質対策として、初期雨水カット機能が有りこれにより降り始めの雨に含まれる大気中の酸化物などの有害物質は貯水しないような工夫もされているのも素晴らしいアイデアだと思う。

 研究者が自らの研究テーマを実際に生活の上で実践することは、た易くできる事では無いが重要なことである。ご家族のご理解も有っての事だと思う。ファクター5の著者のヴァイツゼッカー博士も自らパッシブハウスを建てて住んでいる。大変快適な上に年間のエネルギーコストが、通常の内の1/10だと聞いている。

 2050年の100億人の住む地球のエネルギーに並んで水資源が大問題になると言われて久しく、ファクター5の中でも雨水利用についての記述が有る。2050年には全地球人口の80%は都市部に住むようになるので、雨水ハウスは一つの解答になるだろう。

雨水ハウスについては、ぶろぐ「はかたわん海援隊日記」から「雨水ハウス日記」に入れる。
URL:http://blogs.yahoo.co.jp/gagelard/folder/1515707.html#64186430

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