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15 Aug 2011 05:13:48 pm |
ファクター5 |
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最近「Factor Five」と言う本を読み始めました。この本は1998年に出版され和訳も出ている「Factor 4」の続編とも言うべきもので、著者はエルンスト・U・フォン・ワイツゼッカー博士他で、環境問題の解決法が多岐にわたって論ぜられています。いずれも実現可能で実証済みのケースばかりです。これらの全てを現実のものにする事ができるならば私たちは今後もこの地球上に生存が可能になるそのレシピーが書かれています。現在英語版とドイツ語版が出版されています。Amazon等で入手できますので興味のある方は是非読んで下さい。このブログはこの本の内容を紹介して皆さんと一緒に考える事が出来たらなと思っています。
英語版:FACTOR FIVE "Transforming the Global Economy through 80% Improvements in Resource Productivity - A Report to Club of Rome" Ernst von Weizsaecker ISBN 978-1-84407-591-1
ドイツ語版:FAKTOR FUENF "Die Formel Fuer nachhaltiges Wachstum" Ernst Ulrich von Weizsaecker ISBN 978-3-426-27486-6
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カテゴリー : Factor Five |
Posted By : dantesforest |
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24 Aug 2011 10:44:04 am |
住宅機器ー冷蔵庫 |
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地球温暖化ガスの排出要因の40%が住居からで最大のファクターとされている。住居が消費するエネルギーの内訳を分類すると欧州型、アメリカ型、中国型と生活様式の違いにより分布に差が有る事が、主たるエネルギー消費はその順序は異なるが大体次がトップ6である。暖房、照明、温水、冷凍冷蔵庫、調理、エアコンである。これらの省エネ開発について一つ一つ紹介をして行きたい。最初は冷凍冷蔵庫を取り上げる。住宅の消費するエネルギーの12%が冷凍冷蔵庫により消費されている。各メーカーは効率の改善に努力を惜しんでおらず1980年から2006年のおよそ四半世紀の間に1200kWh/Jから400kWh/Jまで約66%の改善を達成している。しかし冷凍冷蔵庫は、遮熱構造、ドアの気密性能、高効率コンプレッサー、回転制御式対流ファン、庫内照明のLED化、従来下部に配置されていたコンプレッサーと放熱気ユニットを冷蔵庫の上部に配置する事で、放熱が冷蔵庫の周りを伝わって上がって行く事を防ぐ事で効率アップを行うなどの改善をして行くことで、更に50%の改善が望まれている。現在世界で最も省エネを達成しているのはSun Frost社(米・カリフォルニア州)の製品であると言われている。写真のRF16型は406リッター型で15kWH/月の電力消費とカタログに有る。
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Posted By : dantesforest |
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23 Aug 2011 06:12:11 am |
熱を反射する屋根塗料 |
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窓に貼る遮熱フィルムの事は8月16日に書いたが、夏には暑い太陽の日差しを12時間以上受けている屋根は建築物の表面積に大きな割合を占めています。
つい最近ですが、塗料大手の関西ペイントは40%の遮熱機能を持つ、高機能性ペイントの販売を始めました。この塗料を屋根に施すと赤外線を反射し、真夏の最高に暑い日には10〜20℃も室内への輻射熱を下げることができると言う事です。これは、エアコンの運転エネルギーを最大40%も節約する事ができると言うものです。
次のURLでパンフレットが見れます。
http://www.kansai.co.jp/products/catalog/pdf/670.pdf
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21 Aug 2011 07:27:59 am |
まだ改善できる自動車 |
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国土交通省と経済産業省は19日、自動車燃費について2020年度までに09年度実績比24.1%の改善を義務付ける新基準の原案をまとめたと報道されました。
輸送は地球温暖化ガス排出の23%を占めている大きな分野です。その内2/3は人の移動手段として残りの1/3は物流に使われています。23%のうち44%が自動車です。
自動車に給油される燃料を1とすると、その7/8はアイドリング、伝達ロス、周辺機器の負荷、摩擦ロスなどで失われています。残りの1/8がやっとタイヤに伝えられますが、その内1/2はタイヤの摩擦熱に変わり道路と大気を温めるのに使われます。最後に残った僅か6%のエネルギーが燃料から車を動かす力になってあなたとあなたの家族やペットを運んでいるのです。
車の総重量の95%は車自体の重量ですので、実際にあなたとあなたの家族が移動する為に役に立ったのは1%にも満たないのです。
自動車にはまだまだ改善の余地が残っています。既存技術を使うだけで直ちに25%は効率を上げる事が可能です。しかしその為に車の販売価格が上がりますが、この値上がり分は安くなる燃料代で約1年で回収が可能な金額となります。それ以外に重量の低減、空気抵抗の軽減、摩擦の低下そしてハイブリッド化と全ての改善を投入すれば50%の効率アップが可能でそのコストアップは約2年で回収が出来るのです。
日産が販売している電気自動車リーフは燃費124WH/kmで約3円の電気料金で1km走行できます。
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20 Aug 2011 06:39:05 am |
ジオポリマーセメント |
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コンクリートを変える古代の技術
ジオポリマー・セメントと言うセメントが有る。最近の研究によるとエジプトのピラミッドの巨石は自然の岩を運んできたのではなくジオポリマーコンクリートを打ったものではないかと言われている。一般に今セメントと言っているのはポートランドセメントで石灰石を巨大な回転釜で高温に焼いて作る。石灰石を掘り出すのに多大なエネルギーを使い製造工程でも大量のエネルギーを使う。それに対しジオポリマー・セメントは材料はどこにでもある珪素で製造工程で熱は余りいらないので、ポートランドセメントにくらべ80%もエネルギーを節約できる。その上強く、コストも安く、塩害に強くながもちする。産業革命のさなかに発明され180年間製造され続けてきたポートランドセメントは現在世界のCO2全排出量の7%を出しており、今も製造され続けている。中国、インドの建設ラッシュでその需要は急激に増加している。4000年前の土木技術を忘れた現代科学技術には、どうしてもエネルギーの大量消費に依存する傾向があるようです。
ジオポリマーセメントの論文です。
http://www.crc.yamaguchi-u.ac.jp/techno/note/ikedadoc.pdf
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